ゴルフボール粒のヒョウが降った

子供たちを水泳に送って、家に帰っていたら、レイも帰宅していた。

ご飯を炊こうとしていると、外に石みたいなのがパラリと落ちてきた。

最初は、空から巨大な鳥のフンが落ちてきたのだと思っていた。

すると、バランバランと大きな音がしはじめた。

「Hailだよ」とレイ。
「なにHailって？」
「Hailを知らないのか？」

Hail、雹（ひょう）って単語を知らなかっただけではなくて、
こんなゴルフボールみたいなデカさの雹を見たのは初めて。

真夏だし。



「これで、車がぶっ壊れたりするんだよ。あぁ～俺の新車もヤバイかも」とレイ。

ゴツンゴツンと石みたいなのが天から降ってくるのだ、
そりゃー凹むだろう。

「人が外歩いてて、頭に当たったら危険だね」
「そうだよ」とレイが答えるやいなや、
救急車のサイレン。

「どこかで事故が起こったんだろうな」

すぐにやむのかと思っていたら、かなり長い間、雨に変わらずに
雹が降り続いた。

１時間後に水泳のクラスへ子供たちを迎えに行くと、
すでに外で待っていた。

「Hailが降ったから、クラスが早く終わったんだよ」とデニス。
「えぇ～っ！デニスは、Hailって言葉を知ってるの？」
「うん、本で読んだことある」

すでに私より英語のボキャブラリーが多い。

家に帰ってみると、レイの車のボンネットは、ボコボコとあちこちが薄っすら凹んでいた。

私のは、２箇所くらいですんだ。

車体の角度とかにもよるのだろう。

レイのダッドの車はなんと、フロントガラスが割れたらしい。
家の前に止めてるやつだったからいいけど、
高速とか走ってたら、絶対に危険だ。

雹が降ったら、車はすみやかに停車しましょう！

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