歳をとると感情のコントロールが難しくなっていく
以前、日本にいる私の友人が、姑と姑が若い人に文句ばかり言ってるという話を聞いた。
ちょっと若い人が列を乱していたりすると、怒るというのだ。
しかも、かなり強烈に怒りをあらわにして、ハンパなく怒るらしい。
以前は、私も、どうしてそんなに怒らなくちゃならないのか、わからないって思っていた。
そんな些細なことで怒る必要があるのだろうかと。
ところが、つい先日、
その気持ちがわかった。
子供3人をつれて、買い物でレジに並んでいた。
かなり長い列ができていたのだけど、そこのスーパーは客が増えると、
すぐに裏で働いてる人たちをキャッシャーに動員してレジを稼動させる。
別の列に並んでいる私を、レジを新しく開いた若い女性が、手招きして呼んだ。
子供たちに「ほら、そっちのレジの人が呼んでるから、どいて」と、まごまごと
カートを動かしていた矢先。
サッと、後ろに並んでいたチャイニーズの40代くらいの女性が割り込んで、レジの女性に
カートを渡したのだ。
あまりに割り込みが明らかだったので、
レジの人も驚いたらしい。
私もアジア系だからか、一緒に買い物に来たのだと思おうとしたようだ。
「あの女性と一緒に買い物?」とレジの女性がチャイニーズの女性に聞いた。
「いいえ」と一言。
そんな小さなことだったけど、私は、怒りで血がのぼってきて顔が真っ赤になりそうなくらいに腹がたった。
「馬鹿女がレジに割り込んじゃったよ。まったく頭にくる!」と子供たちに日本語で文句を言った。
日本語ってとこが、甘いけど。
ここで英語で文句言い出したら、周りの人に注目されるし、
子供たちも恥ずかしいだろうしって考えから、日本語にしておいた。
チャイニーズの女性は、さっさとレジを済ませ、
そ知らぬ顔で、カートを押して車に向かった。
とはいえチャイニーズの女性がレジやってもらってる間に、私は
別のレジの兄さんから、「こちらへどうぞ」と呼ばれた。
今度は、ちゃんと他の人が分け入ることなく兄さんのレジでやってもらった。
そうやって他の人が待つのが当たり前なのだけど。
思えば、アメリカっていうのは、他民族国家なので、中国で生まれ育って
アメリカに来ている人は、中国のやり方そのままだったりする。
前に聞いたことがあるけど、中国では、早いもの勝ちっていうのが
慣習の基本。
だから、列に分け入ることも特別に悪いことではないらしい。
つまり、そんな文化の違いに腹を立てる私が悪いのだ。
昔ならば、ほかの人たちが日本人の自分の価値基準にあわなくても平気だった。
チャイナタウンへ行けば、魚屋さんでも早いものがちだから、待っていたら永遠に
自分の番がまわってこない。
それも、
「仕方ないなぁ~」で終わってたんだけど、
私も歳を重ねた昨今。
そんな些細なことが、猛烈に許せなくてイライラするのだ。
これは、歳をとったせいで心を穏やかにする成分が脳に分泌されにくく
なってるんじゃないかって思っている。
あぁ~、歳をとるのって、辛い。
家に帰ってから、
レイにこのチャイニーズの女性の話をしていても、怒りはおさまらなかった。
「アメリカにいるんだから、いろんな人がいて当たり前でしょ。そんな馬鹿らしいことで、
怒るっていう無駄なエネルギーを使うのが嫌だから、僕は怒らないけどね」とレイ。
それもまた、別の意味で年寄りじみた感覚だな。。。
私の友人の夫は、太っていることを妻に言われても昔は平気だったけど、
歳をとってから、辛くなったという。
彼にいわせれば、
嫌な言葉をはね返す精神力が、歳をとって衰えたのだとか。
私もそれは同じく。
夫に太っていることを言われ、はね返すことができず、落ち込んだ。
昔だったら、「痩せて他の男に声をかけられたりして見返してやる」なんて、思ったものだが。
今は、「簡単に痩せられないから、悩んでいるんでしょ!」と、落ち込み、さめざめと泣いている。
何でもポジティヴに受け止めることのできた私は、歳をとって
いなくなってしまったのだろうか?
ポジティヴな精神を回復するためには、どんなビタミンを飲んだらいいのだろう。
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NYジャピオン「35歳だった」を執筆中
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ちょっと若い人が列を乱していたりすると、怒るというのだ。
しかも、かなり強烈に怒りをあらわにして、ハンパなく怒るらしい。
以前は、私も、どうしてそんなに怒らなくちゃならないのか、わからないって思っていた。
そんな些細なことで怒る必要があるのだろうかと。
ところが、つい先日、
その気持ちがわかった。
子供3人をつれて、買い物でレジに並んでいた。
かなり長い列ができていたのだけど、そこのスーパーは客が増えると、
すぐに裏で働いてる人たちをキャッシャーに動員してレジを稼動させる。
別の列に並んでいる私を、レジを新しく開いた若い女性が、手招きして呼んだ。
子供たちに「ほら、そっちのレジの人が呼んでるから、どいて」と、まごまごと
カートを動かしていた矢先。
サッと、後ろに並んでいたチャイニーズの40代くらいの女性が割り込んで、レジの女性に
カートを渡したのだ。
あまりに割り込みが明らかだったので、
レジの人も驚いたらしい。
私もアジア系だからか、一緒に買い物に来たのだと思おうとしたようだ。
「あの女性と一緒に買い物?」とレジの女性がチャイニーズの女性に聞いた。
「いいえ」と一言。
そんな小さなことだったけど、私は、怒りで血がのぼってきて顔が真っ赤になりそうなくらいに腹がたった。
「馬鹿女がレジに割り込んじゃったよ。まったく頭にくる!」と子供たちに日本語で文句を言った。
日本語ってとこが、甘いけど。
ここで英語で文句言い出したら、周りの人に注目されるし、
子供たちも恥ずかしいだろうしって考えから、日本語にしておいた。
チャイニーズの女性は、さっさとレジを済ませ、
そ知らぬ顔で、カートを押して車に向かった。
とはいえチャイニーズの女性がレジやってもらってる間に、私は
別のレジの兄さんから、「こちらへどうぞ」と呼ばれた。
今度は、ちゃんと他の人が分け入ることなく兄さんのレジでやってもらった。
そうやって他の人が待つのが当たり前なのだけど。
思えば、アメリカっていうのは、他民族国家なので、中国で生まれ育って
アメリカに来ている人は、中国のやり方そのままだったりする。
前に聞いたことがあるけど、中国では、早いもの勝ちっていうのが
慣習の基本。
だから、列に分け入ることも特別に悪いことではないらしい。
つまり、そんな文化の違いに腹を立てる私が悪いのだ。
昔ならば、ほかの人たちが日本人の自分の価値基準にあわなくても平気だった。
チャイナタウンへ行けば、魚屋さんでも早いものがちだから、待っていたら永遠に
自分の番がまわってこない。
それも、
「仕方ないなぁ~」で終わってたんだけど、
私も歳を重ねた昨今。
そんな些細なことが、猛烈に許せなくてイライラするのだ。
これは、歳をとったせいで心を穏やかにする成分が脳に分泌されにくく
なってるんじゃないかって思っている。
あぁ~、歳をとるのって、辛い。
家に帰ってから、
レイにこのチャイニーズの女性の話をしていても、怒りはおさまらなかった。
「アメリカにいるんだから、いろんな人がいて当たり前でしょ。そんな馬鹿らしいことで、
怒るっていう無駄なエネルギーを使うのが嫌だから、僕は怒らないけどね」とレイ。
それもまた、別の意味で年寄りじみた感覚だな。。。
私の友人の夫は、太っていることを妻に言われても昔は平気だったけど、
歳をとってから、辛くなったという。
彼にいわせれば、
嫌な言葉をはね返す精神力が、歳をとって衰えたのだとか。
私もそれは同じく。
夫に太っていることを言われ、はね返すことができず、落ち込んだ。
昔だったら、「痩せて他の男に声をかけられたりして見返してやる」なんて、思ったものだが。
今は、「簡単に痩せられないから、悩んでいるんでしょ!」と、落ち込み、さめざめと泣いている。
何でもポジティヴに受け止めることのできた私は、歳をとって
いなくなってしまったのだろうか?
ポジティヴな精神を回復するためには、どんなビタミンを飲んだらいいのだろう。
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NYでフリーランスのライターを続けながら、NYで活躍するアーティストを応援するNY1page.comを運営。弘恵ベイリーのプロフィール執筆依頼aluchu@aol.comへ
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