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最低のハロウィーン

子供たちが学校のハロウィーンパーティーの時間をはっきり言わなかったので、
6時から始まるのだと思っていた。

で、残業になってしまい。5時にオフィスを出たところ、
6時にパーティーが終わるのだった。

着いた時には、DJが音楽でまだ盛り上げていたけど、
高校生が催すボウリングや輪投げみたいな小ゲームは、もう撤収されかけていた。

そのゲームをやった後にキャンディーをもらうというのがこのパーティー。

デニスはボウリングのゲームをやっていたけど、エリカとアヤは
もはや魔法で石に変えられた人間のように突っ立ったまま。渋い顔をしていた。

隣のイベントルームにはオレンジ色のクリームで彩られたカップケーキがおいてあった。
去年までは無料配布だったのに、今年は1個50セントと書かれている。

「食べる?買ってあげようか」と聞いたけど、
渋い顔をしたまま「いらない」と3人ともが答える。

駐車場まで歩く間「キャンディー一つももらえなかったよ」と誰からともなく言った。
「人生の中で最低なハロウィーンだった」とデニス。

「どうせ集めてきたキャンディーだって、いつもお父さんにケミカルすぎるからって捨てられるじゃない。
ホールフーズへ行ってキャンディーを買ってあげるから」と私。

「えぇ~ホールフーズ~~~。行かなくていいよ。ハロウィーンのときぐらい
色のついたキャンディーが食べたい。CVS(ドラッグストア)で買ってよ」と三人が声をそろえる。

「ハムスターのエサがないから、ペットショップに行って」アヤはなにかと
ペットショップに行きたがる。

ペットショップについたら、デニスがコスチュームを脱ごうとした。

「ペットショップでも、キャンディー配ってると思うけど」脱がないように促したが、
デニスはコスチュームを脱いだ。

ペットショップに入るなり、猫のメイクをした姉さん二人が、
「キャンディーいかが?」と言った。

「ほら、キャンディーもらえるでしょ」とデニスに言った。

アヤもコスチュームをすでに脱いでいたが、ちゃっかりキャンディーをもらっていた。
エリカはスパイのコスチュームだったので、見た目が普通すぎ。スパイミュージアムで買ってきた
スパイの帽子に黒いジャケット。

脱いでも脱がなくてもたいして変わりないのだった。

ハムスターのエサを買い、
お隣のCVSへ行くとそこにも「ご自由に1つだけお取りください」とキャンディーが
置いてあった。

子供たちはここでももちろんキャンディーを手にした。

お父さんが知ったら、悲鳴をあげそうな
カタツムリのようにロールされたガムをアヤとエリカは手にした。

デニスも、カラフルなキャンディーを手にして満足顔。

「ありがとうお母さん」と、ようやくハロウィーンの夜は終わったのであった。

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