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帰路にてタクシードライバーが人生を語った

雪のため駅までレイに送ってもらった。
帰りは、車が凍ってるらしく迎えにくるまで時間がかかるので、タクシーで帰ることにした。

ハイチ人のタクシーのドライバーと、ラテン系の兄ちゃんが仲よさそうに会話している。

「本当、今日は寒いなー。僕はハイチ人だから寒さはもうたくさんだよ」とドライバー。

兄ちゃんは、「ハイチかぁー。美味しいよね、食べ物が」と食べ物の話で盛り上がる。

もう一人白人の兄ちゃんが乗ってきた。

「寒いね」と兄ちゃんにも声をかける。
「僕は今朝、マイアミから来たんだ」と、出張なのか。ホテルへ行くらしい。

「マイアミはあったかかっただろう。こんな凍ってるニューヨークへ来て
最悪だね。僕もハイチに帰りたいよ」とドライバー。

「ハイチなんだ。僕も行ったことあるよ。いいところだよね」

なんだかあっという間に意気投合している。

すぐさまホテルに着いた。

ラテン系の兄ちゃんは、「姉さんは、どこの出身なの?」と聞いてきた。
「私は日本よ」というと、
「にいはお?ありがとうどっち?と聞く」
「ありがとうのほうが日本語よ。にいはおは、中国語だよ」

しばらく挨拶の話になり、兄ちゃんはどこの出身かって話に。
コロンビアらしい。

コロンビアンコーヒーが最高だとかなんとかいう他愛のない話をしている間に、
兄ちゃんが行く目的地は、精神病院。
お友達がいるらしい。

こんないつも通ってる道の近くに精神病院があったとは。。。
いつもこの丘の上ってなんだろう?って思ってたのだ。入り口にはガードマンもいるし。

兄ちゃんはタクシーを降りるときに、「僕はミュージシャンなんだ」とカードをくれた。

タクシーのドライバーには、「必ずメールしてね」と携帯の番号まであげていた。

こんなに短時間で電話番号をあげてしまうとは。
今更ながらニューヨークの人ってフレンドリーなんだな。

ドライバーは、私の家へ行くまでに彼がコミュニティー大学でリサーチャーをしていたのだけど、
解雇されたことを話してくれた。

看護師をやっている奥さんや子供たちの写真まで見せてくれた。
きっと幸せなんだなー。

タクシーのドライバーをやってるのは、失業してブラブラしているのが
嫌だからなのだとか。

タクシーで自宅まで送ってもらう一瞬で、ドライバーの人生を垣間見るとは、なんとも
不思議な夜であった。

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