都会派と田舎好きはNYにもある
カーネギーホールのファミリーコンサートへ子供たちをつれて行った。
ここで、ブロードウェーのスターたちが子供たちに音楽やダンスを教えるという。
私たちは、ジーンズとTシャツだったけど、さすがにカーネギーだけあって、
ちょっとだけお洒落した親子が集まっていた。
トニー賞を受賞したことのあるJessie Muellerがメインゲストで歌った。
さすがトニー賞を受賞しただけあって、トロリとこちらまで溶けてしまいそうに美しい声である。
ミュージカルに出る人たちの歌声というのは、本当に美しい。同じ人間かって思うくらいに
音域と声量がある。きっと美しい鳥の声を聴いてるような感覚なのかもしれない。
人間にもこれほど声に違いがあるのだから、鳥の中にもきっといい声の鳥とかいるのかも。
レイは、NY市ではないけど、その近郊で育っているのにマンハッタンが嫌いだ。
人の多さと、街の汚さがダメなのだとか。
私は、NYに住んでいるってことで世界のトップであろうスターたちが演じるものを観れたり、
アートを楽しんだりできることがありがたいと思っている。
しかし、そういうことに興味のないレイのようなタイプは、まったく恩恵に思ってないらしい。
というのも、オフィスの友人同士でもそうした話をすることがないのだとか。
「じゃーアートの話に興味あるアメリカ人はいないの?」
「僕の周りにはいない。きっとゴッホの話をしたとしても、なにそれ?で終わると思う。ヨーロッパ出張の
ときでさえ、美術館へ行こうぜなんて誘ってくるコーワーカーはいなかったし」
「やっぱりさ、それってアメリカ人だからかな。アメリカって歴史が浅いから、カルチャーとかにも
疎いんじゃない?」
「アメリカ人の男なんて、たいていアメフトとかベースボールとかバスケとか、スポーツの話題が主体だよ。
カルチャーについて語ってるやつらなんて見たことない」
とはいえ、たしかに日本でも、カルチャーに疎い男性は、アメリカと同じだったかもしれない。
うちの父にゴッホなんて言っても、
「なにそれ、新しい風邪薬?」って言われてたかも。
「レイは、子供のころからアートや音楽に親しむチャンスがなかったんじゃないの?だから、
大人になっても理解ができないんだと思う。
私は自分の子供たちには、そういうカルチャーを知らない子に育ってほしくないの。だから
子供のころからそうしたチャンスを少しだけでも与えてあげたい。
だから、アートがつまんないとか音楽なんて・・・って子供の前で言うのはやめてよね。
きっとアートとか音楽を楽しめる人に育てば、もっと楽しみの幅が広がると思うの」
私は、なぜか都会が好きだ。田舎よりも都会にいたい。
これは、基本的にポジティヴな意味でミーハーだからなのかもしれない。
職場でも、
元大統領クリントンのオフィスで働いていたというコーワーカーが隣に座っているっていうだけで、
ワクワクさせられる。
とはいえ、
レイも自分の働いている分野ではミーハーというか、高いレベルを目指しているのだと思う。
だからこそ、最先端のIT業界で働いてるわけで。
「やめてしまった今は病院のネットワークを構築している元コーワーカーが、
たまに僕らに電話してくるんだよ」
「え?それで情報あげてるわけ」
「企業秘密の情報はあげないけど、アドバイスだけはするよ、友達だしね」
「つい先日は、彼、僕らがシスコの有名な人と働いてるんだって驚いてたよ。彼はいつもそのアドバイスを
インターネットで読んでるって言っててさ」
「そりゃーレイの働いてる会社は最先端のITを世界に知らせるのが仕事なのだから、シスコだって
トップを送ってくるわよね」
「まーね。その彼がインターネット上で有名なコンサルやってるところまでは知らなかったけど」
つまりレイは、アートの世界は知らないからこそスルーできても、
IT業界で誰も知らないような小さな企業でくすぶってるのは無理なのでは?って思う。
結局、私たちって、夫婦そろってミーハーなのだろうか?
弘恵ベイリーTwitter

NYジャピオン「35歳だった」を執筆中
NYで活躍する日本人エンターテイナーを応援するサイトNY1PAGEもよろしく!
http://ny1page.com
ここで、ブロードウェーのスターたちが子供たちに音楽やダンスを教えるという。
私たちは、ジーンズとTシャツだったけど、さすがにカーネギーだけあって、
ちょっとだけお洒落した親子が集まっていた。
トニー賞を受賞したことのあるJessie Muellerがメインゲストで歌った。
さすがトニー賞を受賞しただけあって、トロリとこちらまで溶けてしまいそうに美しい声である。
ミュージカルに出る人たちの歌声というのは、本当に美しい。同じ人間かって思うくらいに
音域と声量がある。きっと美しい鳥の声を聴いてるような感覚なのかもしれない。
人間にもこれほど声に違いがあるのだから、鳥の中にもきっといい声の鳥とかいるのかも。
レイは、NY市ではないけど、その近郊で育っているのにマンハッタンが嫌いだ。
人の多さと、街の汚さがダメなのだとか。
私は、NYに住んでいるってことで世界のトップであろうスターたちが演じるものを観れたり、
アートを楽しんだりできることがありがたいと思っている。
しかし、そういうことに興味のないレイのようなタイプは、まったく恩恵に思ってないらしい。
というのも、オフィスの友人同士でもそうした話をすることがないのだとか。
「じゃーアートの話に興味あるアメリカ人はいないの?」
「僕の周りにはいない。きっとゴッホの話をしたとしても、なにそれ?で終わると思う。ヨーロッパ出張の
ときでさえ、美術館へ行こうぜなんて誘ってくるコーワーカーはいなかったし」
「やっぱりさ、それってアメリカ人だからかな。アメリカって歴史が浅いから、カルチャーとかにも
疎いんじゃない?」
「アメリカ人の男なんて、たいていアメフトとかベースボールとかバスケとか、スポーツの話題が主体だよ。
カルチャーについて語ってるやつらなんて見たことない」
とはいえ、たしかに日本でも、カルチャーに疎い男性は、アメリカと同じだったかもしれない。
うちの父にゴッホなんて言っても、
「なにそれ、新しい風邪薬?」って言われてたかも。
「レイは、子供のころからアートや音楽に親しむチャンスがなかったんじゃないの?だから、
大人になっても理解ができないんだと思う。
私は自分の子供たちには、そういうカルチャーを知らない子に育ってほしくないの。だから
子供のころからそうしたチャンスを少しだけでも与えてあげたい。
だから、アートがつまんないとか音楽なんて・・・って子供の前で言うのはやめてよね。
きっとアートとか音楽を楽しめる人に育てば、もっと楽しみの幅が広がると思うの」
私は、なぜか都会が好きだ。田舎よりも都会にいたい。
これは、基本的にポジティヴな意味でミーハーだからなのかもしれない。
職場でも、
元大統領クリントンのオフィスで働いていたというコーワーカーが隣に座っているっていうだけで、
ワクワクさせられる。
とはいえ、
レイも自分の働いている分野ではミーハーというか、高いレベルを目指しているのだと思う。
だからこそ、最先端のIT業界で働いてるわけで。
「やめてしまった今は病院のネットワークを構築している元コーワーカーが、
たまに僕らに電話してくるんだよ」
「え?それで情報あげてるわけ」
「企業秘密の情報はあげないけど、アドバイスだけはするよ、友達だしね」
「つい先日は、彼、僕らがシスコの有名な人と働いてるんだって驚いてたよ。彼はいつもそのアドバイスを
インターネットで読んでるって言っててさ」
「そりゃーレイの働いてる会社は最先端のITを世界に知らせるのが仕事なのだから、シスコだって
トップを送ってくるわよね」
「まーね。その彼がインターネット上で有名なコンサルやってるところまでは知らなかったけど」
つまりレイは、アートの世界は知らないからこそスルーできても、
IT業界で誰も知らないような小さな企業でくすぶってるのは無理なのでは?って思う。
結局、私たちって、夫婦そろってミーハーなのだろうか?
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NYでフリーランスのライターを続けながら、NYで活躍するアーティストを応援するNY1page.comを運営。弘恵ベイリーのプロフィール執筆依頼aluchu@aol.comへ
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