fc2ブログ
HOME   »  未分類  »  マジックを使って口説いてる男がいた

マジックを使って口説いてる男がいた

オフィスの仲間たちをグランドセントラルのバーで待ってる間、知らないカップルの横に座った。
テーブルはくっついてたけど、高いテーブルでバーの椅子だし
空いてるんだからって思って、何も断らなかった。

女性のほうは、サングラスしてるけど、とても美人だってわかる白人女性。
カジュアルな服装で、メディア系の仕事をしているような雰囲気。

すると、
「ウェルカム、僕らの席へ」と、男のほうに言われた。

「あ、ごめんなさい。テーブルはくっついてるけど、空いてるから、
相席してるつもりじゃなかったんだけど。二人の邪魔したんだったら
悪かったわね」と私。

「いやいやウェルカムだよ」と男のほうが言うので、私も
いろいろと会話をするに至った。

彼が酒を取りに行ってる間、まずは彼女のほうからいろいろと話を聞き出した。

「あなたたちは、この辺で働いているの?このバーの常連なの?」

「タイムズスクエアのあたりで働いてるの。バーにはよく来るわよ」

男が戻ってきた。

「二人は付き合ってるの?」まー当然、若くてルックスのよいカップルがいれば、
誰もが付き合ってるって思うわけで。ストレートに聞いてみた。

「だったらいいんだけど、彼女には彼氏がいるんだよ」と男がうなだれた。

いろいろと、どんな酒を飲んでるとか、どこに住んでいたとか、他愛のないほかの話をした後、

彼が突然、トランプのカードを取り出した。

「今からマジックをやるから見てて」と、彼女と私にもカードを見せた。

彼女は私に、「彼はマジシャンなのよ」とスマイル。
「マジックをプロでやってるの?」そこんとこは、突っ込んでも何も出てこなかったんだけど。

彼が持つ4つのカードの順番は、
スペードのキング、クラブのクィーン、クラブのキング、スペードのクィーンって順番で黒ばかり。

スペードのキングはクラブのクィーン、クラブのキングはスペードのクィーンって感じで彼らは付き合ってたんだけど、
あるときキングは、別のクィーンと恋に落ちたんだ」みたいな話と同時に、再度カードをめくると、
さっきまでクラブのクィーンだったのが、ハートのクィーンになっていた。

目の前でカードをめくっているのに、まったくトリックが見えない。

「そしてもう一人のキングも、別のクィーンと恋に落ちた」と、スペードがダイヤのクィーンに代わっていた。

その後も、こんな感じで相手が代わっていき。

果てはゲイになったりした。

いやはやカードが次々と変わっていくことはもちろん、ストーリー展開がめちゃくちゃ面白かった。

きっと彼は、プロのマジシャンだったのかもしれない。

NYだったらあるかもなぁ~。。。

NY1PAGEの最新記事より
初心者にやさしいアメリカの保険について 第一回
関連記事
スポンサーサイト



Comment
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
ブロマガ

月刊ブロマガ価格:¥ 100

紹介文:NYにてITエンジニアとして働きながら、ライターやTV,ラジオなどメディアのリサーチ業も行っています。NY在住の日本人エンターテイナーが活躍する、音楽、映画、カルチャーの記事を満載のNY1PAGE.comも運営。

ブロマガ記事一覧

購入したコンテンツは、期限なしに閲覧いただけます。

ブログ内検索
プロフィール

弘恵ベイリー

Author:弘恵ベイリー
NYでフリーランスのライターを続けながら、NYで活躍するアーティストを応援するNY1page.comを運営。弘恵ベイリーのプロフィール執筆依頼aluchu@aol.comへ

Google AdSense1
カテゴリー+月別アーカイブ
 
カウンター
リンク
Google AdSense2
人気クエリー
Google AdSense3
ブログ内検索
FC2アフィリエイト
弘恵ベイリーのTwitter