ローマ法王が７年ぶりにアメリカへ５番街は人だかり

ローマ法王がニューヨークにやってきた。

法王のくるチャーチのそばは、ほぼ全域通行止め。
こんなに車の走っていないマンハッタンって初めてみた。

通りをブロックしているのは、パトカーだけではなく、ごみ収集車も。
これくらい大きな車じゃないと、車が激突してくるテロとかならば危険だからか。

警察犬もそこいらじゅうを闊歩し、警察はもちろん、SPはそこいらじゅうにいるし、
特殊急襲部隊みたいな人たちもぞろぞろとやってきて、ここは戦場ですか？といわせんばかりの
深い緑のユニフォームで機関銃を手にしている。

ニュースにはニューヨーカーが５アベニューを囲んだって書いてるけど。
当たり前だけど、いろいろな国からいろいろな人が来ているようだった。

私も並ぼうと思い、とりあえず周りにいた人たちに状況を聞いてみた。
仕事がたてこんでいて、ニュースを見てる暇もなかったため、
スケジュールを知らなかったからだ。

まずインド人みたいな、おじさんに声をかけた。
ら、「英語がわかりません」と丁寧に断られた。

隣にいた女性は、笑顔でハローって話しかけてきたけど「チャイニーズ？」って聞いてきたので、
「ちがうよ」と答えたら、彼女は中国語しかしゃべれなかった。

隣にいたラテン系のおばちゃんも、英語はしゃべれなそうだった。
ただ一人ニューヨーカーっぽい、若いOLっぽいラテン系の姉さんに声をかけてみた。

彼女はニュースを携帯で見ていた。「ポープが来る時間って知ってる？」と私。
「５時過ぎにヘリポートにつくらしいから、そこからやってくるし。ここへの到着は、おそらく６時半ね」と
軽い一言。

「え？ってことは、今は４時半だから、２時間待つってこと」
「たぶん」

「そんなに長い間待ってるの？」
「私は待つつもり」
「そっか・・・」

「今のポープになってから初めてのアメリカ訪問なんでしょ？」
「そうらしいわね。そもそもアメリカにもずいぶんローマ法王って来てなかったんでしょ？どれくらいだったっけ」
「何年間来てなかったってのは記憶してないけど、かなり長い間だった」

後から調べてみるとローマ法王は７年来ていなかったらしい。

ゆっくり見て行きたいけど、２時間は待てないぞと、あきらめて帰ることにした。

NY1PAGEの最新記事より
初心者にやさしいアメリカの保険について 第一回