新しいカルチャーは日本人そしてブラックの若い子から生まれる
今日は、日本から来ているアーティストのかすみちゃんとハーレム散策。
かすみちゃんの作るアートは、主に彫刻。
観音菩薩像の顔と手が細い枝にのっていて、不思議なカオスを生み出していたりと、
とっても和を感じるもの。
その中に、ちょっとだけ「えっ?これ何」って微妙な疑問を与える作品だ。
なんだかとってもインパクトを与えられるものが多い。
彼女の作品を見て、一発で、彼女の作品が気に入った。
西村佳純さんの作品が見れるNY1PAGEの記事へ
ひさびさにハーレムで昔住んでたところとかを回って、アフリカンファブリックの店へ。
店の人たちから「どこに住んでるの?」って聞かれ、
「私はこちらに住んでるけど、彼女は日本から来たのよ」と説明。
「私は前にこの辺に住んでたけどね」と言うと、ちょっと高齢なほうの店員が
「あぁ~、見たことあるよ」と一言。
「本当ですか?」って言いそうになったけど、こういう風に言ってくれるのもご愛想。
私のことなんて覚えてないとしても、覚えてるって言ってくれるほうがハッピーな
気分になれる。
散策にあまり時間がないので、かすみちゃんが帰るはずの地下鉄のそばで
ドリンクが飲めるところを探した。途中、女性用Tシャツやレギンスが
2ル程度という激安まっしぐらの店を見つけてしまう。
かすみちゃんは、そこでソックスを購入。
それにしても、ここの洋服って安さからか、デザインが微妙。
ヒョウ柄にもひとひねりあって、通常にみるヒョウ柄の黒い模様の間にブツブツがあって
皮膚病な感じのもの。
和風家屋や中国家屋で掛け軸になってる、
ガオ~ーって口をあけてるトラが岩の上にのってるっぽいデザインだったり。
どこから見ても中国製なのに、無理やりイタリアの国旗とロゴが入ってる
黒いプラスティックのごみ袋みたいにテカテカしたジャケットなどなど。
ちょっと買うのに勇気が必要かも。
さすがにかすみちゃんの買ったソックスは、皮膚病のヒョウじゃーないけど。
店を出て「どこかで一杯飲みたい」と私。
数ブロック125STより下がれば、こじゃれた店があるのは知ってるけど
あえて126STへ上がってみた。
するとそこに筆で書かれた「鍋」の文字が。
「なべ?ってことは、日本食かな。日本から来て日本食に入るってのもなんだけど、
飲み物だけだし入ってみようか」と私。
「いえ別にいいですよ」とかすみちゃん。
1階はレストランで地下はバーのようだ。
入口には、NABEとピンク色のネオンサイン。ぼったくりバーじゃないよね???
ちょっとドキドキしながら入ってみると、大きなカールヘアで気の強そうな
ブラックな姉さんが一人バーカウンターの向こうにいた。店内には店員しかいない。
「開いてる?」と聞けば、「開いてるわよ。でもレストランは上だけど」と姉さん。
「ドリンクだけだから」と私。
バーチェアーはかなり高く、目線は立ったままの状態って感じ。棚には
響やら、山崎のロゴの入ったウイスキーが並んでおり、昭和な空気の流れる店。
奥にはドラムセットが置いてあり音楽もやってるようだ。
姉さんの代わりにかわいいブラックのお兄ちゃんがバーにやってきた。
「何を飲みますか?」と聞いてきたので、「グレイグースはある?」と聞くと、
「グレイグースは置いてない」と兄さんと姉さんまでが向こうから声をそろえて言った。
グレイグースを置いてない・・・。ジャマイカのひなびたホテルにさえ
グレイグースは置いてある時代だというのに。(って中身が本物かどうかは定かじゃなかったけど・・・)
まーよい。和食を出す店なのだから、ハーレムに日本のウイスキーを置いてるだけで素晴らしいといえるし。
「じゃー酒はどんなのがあるの?」
「ハウスの酒ならば、ハッピーアワーだから、安いよ。あとここのサングリアとオレンジラムやハウスワインも
2ハイで10ドル」
「お~それは安い。じゃー酒で。彼女にはサングリアを」
「ハウスの酒は何だろう?」
「ロゴが入ってないけどね」と、入れ替え用みたいなラベルのはってない白いボトルを見せてくれた。
「飲んでみる?」ってことで、試飲。「ワンカップ大関みたいな味だから、まーこれでいいや」と、
かすみちゃんに日本語で話す。
酒を飲んで話し込んでると、オーナーがやってきた。
日本にいたというラリーは、日本に6年ほどいた。関西にある日本の大学を出て英語を教えていたのだとか。
現在はアメリカへ戻り、この店を経営している。
日本にいたとき美味しいと思った料理を出そうと考え、鍋の店を始めた。
メニューは寄せ鍋で、日本人も来るけど、アメリカ人客が多いらしい。
かすみちゃんを駅まで送ってから、ハーレムを西から東へ横切っていると、
ブラックの子たちのドラムチームがダンサーを引き連れパフォーマンスしているところに出会った。
ドゥンドゥドゥン、ダカドコダカドコと、めっちゃカッコいいサウンドなのだ。
そしてダンサーのお姉さんたちも、クールな動き。
ドラムだけでシンプルなリズムなのに、腰をひねったり、くるりと回ったり、
セクシー。
ストリートでパフォーマンスしているのは、お金を集めるため。
こうしてお小遣い稼ぎのためなのか、
ブラックの子供たちは、楽しみながらストリートでパフォーマンスして新しいカルチャーを世の中に送り出す。
親にやらされてるわけでもなく、自分らで集まって練習しているのだろうけど。
本当によくそろっているし、ドラムやダンスのレベルも高い。
ドラマ―たちもかがんだり、腰をひねったりと、ダンサーのように、動きがあって、それもバッチリ
そろっているのだ。
かすみちゃんのような日本人のアーティストも、
ハーレムのストリートで出会ったブラックのパフォーマーの子らも、
その情熱は世の中の権力や金にしがらみのない、ピュアな魂だからこそ生まれてくる。
権力や金のしがらみにまみれた社会で、私の精神が疲弊しダウンしてるところに、
彼らとの出会いは、精神や心のリセットとなった。
感謝!
かすみちゃんの作るアートは、主に彫刻。
観音菩薩像の顔と手が細い枝にのっていて、不思議なカオスを生み出していたりと、
とっても和を感じるもの。
その中に、ちょっとだけ「えっ?これ何」って微妙な疑問を与える作品だ。
なんだかとってもインパクトを与えられるものが多い。
彼女の作品を見て、一発で、彼女の作品が気に入った。
西村佳純さんの作品が見れるNY1PAGEの記事へ
ひさびさにハーレムで昔住んでたところとかを回って、アフリカンファブリックの店へ。
店の人たちから「どこに住んでるの?」って聞かれ、
「私はこちらに住んでるけど、彼女は日本から来たのよ」と説明。
「私は前にこの辺に住んでたけどね」と言うと、ちょっと高齢なほうの店員が
「あぁ~、見たことあるよ」と一言。
「本当ですか?」って言いそうになったけど、こういう風に言ってくれるのもご愛想。
私のことなんて覚えてないとしても、覚えてるって言ってくれるほうがハッピーな
気分になれる。
散策にあまり時間がないので、かすみちゃんが帰るはずの地下鉄のそばで
ドリンクが飲めるところを探した。途中、女性用Tシャツやレギンスが
2ル程度という激安まっしぐらの店を見つけてしまう。
かすみちゃんは、そこでソックスを購入。
それにしても、ここの洋服って安さからか、デザインが微妙。
ヒョウ柄にもひとひねりあって、通常にみるヒョウ柄の黒い模様の間にブツブツがあって
皮膚病な感じのもの。
和風家屋や中国家屋で掛け軸になってる、
ガオ~ーって口をあけてるトラが岩の上にのってるっぽいデザインだったり。
どこから見ても中国製なのに、無理やりイタリアの国旗とロゴが入ってる
黒いプラスティックのごみ袋みたいにテカテカしたジャケットなどなど。
ちょっと買うのに勇気が必要かも。
さすがにかすみちゃんの買ったソックスは、皮膚病のヒョウじゃーないけど。
店を出て「どこかで一杯飲みたい」と私。
数ブロック125STより下がれば、こじゃれた店があるのは知ってるけど
あえて126STへ上がってみた。
するとそこに筆で書かれた「鍋」の文字が。
「なべ?ってことは、日本食かな。日本から来て日本食に入るってのもなんだけど、
飲み物だけだし入ってみようか」と私。
「いえ別にいいですよ」とかすみちゃん。
1階はレストランで地下はバーのようだ。
入口には、NABEとピンク色のネオンサイン。ぼったくりバーじゃないよね???
ちょっとドキドキしながら入ってみると、大きなカールヘアで気の強そうな
ブラックな姉さんが一人バーカウンターの向こうにいた。店内には店員しかいない。
「開いてる?」と聞けば、「開いてるわよ。でもレストランは上だけど」と姉さん。
「ドリンクだけだから」と私。
バーチェアーはかなり高く、目線は立ったままの状態って感じ。棚には
響やら、山崎のロゴの入ったウイスキーが並んでおり、昭和な空気の流れる店。
奥にはドラムセットが置いてあり音楽もやってるようだ。
姉さんの代わりにかわいいブラックのお兄ちゃんがバーにやってきた。
「何を飲みますか?」と聞いてきたので、「グレイグースはある?」と聞くと、
「グレイグースは置いてない」と兄さんと姉さんまでが向こうから声をそろえて言った。
グレイグースを置いてない・・・。ジャマイカのひなびたホテルにさえ
グレイグースは置いてある時代だというのに。(って中身が本物かどうかは定かじゃなかったけど・・・)
まーよい。和食を出す店なのだから、ハーレムに日本のウイスキーを置いてるだけで素晴らしいといえるし。
「じゃー酒はどんなのがあるの?」
「ハウスの酒ならば、ハッピーアワーだから、安いよ。あとここのサングリアとオレンジラムやハウスワインも
2ハイで10ドル」
「お~それは安い。じゃー酒で。彼女にはサングリアを」
「ハウスの酒は何だろう?」
「ロゴが入ってないけどね」と、入れ替え用みたいなラベルのはってない白いボトルを見せてくれた。
「飲んでみる?」ってことで、試飲。「ワンカップ大関みたいな味だから、まーこれでいいや」と、
かすみちゃんに日本語で話す。
酒を飲んで話し込んでると、オーナーがやってきた。
日本にいたというラリーは、日本に6年ほどいた。関西にある日本の大学を出て英語を教えていたのだとか。
現在はアメリカへ戻り、この店を経営している。
日本にいたとき美味しいと思った料理を出そうと考え、鍋の店を始めた。
メニューは寄せ鍋で、日本人も来るけど、アメリカ人客が多いらしい。
かすみちゃんを駅まで送ってから、ハーレムを西から東へ横切っていると、
ブラックの子たちのドラムチームがダンサーを引き連れパフォーマンスしているところに出会った。
ドゥンドゥドゥン、ダカドコダカドコと、めっちゃカッコいいサウンドなのだ。
そしてダンサーのお姉さんたちも、クールな動き。
ドラムだけでシンプルなリズムなのに、腰をひねったり、くるりと回ったり、
セクシー。
ストリートでパフォーマンスしているのは、お金を集めるため。
こうしてお小遣い稼ぎのためなのか、
ブラックの子供たちは、楽しみながらストリートでパフォーマンスして新しいカルチャーを世の中に送り出す。
親にやらされてるわけでもなく、自分らで集まって練習しているのだろうけど。
本当によくそろっているし、ドラムやダンスのレベルも高い。
ドラマ―たちもかがんだり、腰をひねったりと、ダンサーのように、動きがあって、それもバッチリ
そろっているのだ。
かすみちゃんのような日本人のアーティストも、
ハーレムのストリートで出会ったブラックのパフォーマーの子らも、
その情熱は世の中の権力や金にしがらみのない、ピュアな魂だからこそ生まれてくる。
権力や金のしがらみにまみれた社会で、私の精神が疲弊しダウンしてるところに、
彼らとの出会いは、精神や心のリセットとなった。
感謝!
- 関連記事
-
- 電車の中でせき込む奴ら多すぎ (2016/02/09)
- スーパーボウルサンデーで驚きのチキンウィングコンテスト (2016/02/08)
- 新しいカルチャーは日本人そしてブラックの若い子から生まれる (2016/01/31)
- マンハッタンのデリ昼からのビールがうらやましい (2016/01/25)
- 喧嘩はいくつになったらしなくなるのか (2016/01/24)
スポンサーサイト
ブロマガ
ブログ内検索
プロフィール
Author:弘恵ベイリー
NYでフリーランスのライターを続けながら、NYで活躍するアーティストを応援するNY1page.comを運営。弘恵ベイリーのプロフィール執筆依頼aluchu@aol.comへ
Google AdSense1
カテゴリー+月別アーカイブ
カウンター
リンク
Google AdSense2
人気クエリー
Google AdSense3