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いよいよラストデーの日本語補習校

デニスが本日で日本語補習校を終える。卒業式は明日。

幼児部からの7年間、本当によくがんばった。支えてくださった先生たちにもとても感謝している。

これまで親子で泣いた日がどれほどあったことか。

「もう行きたくない」というデニスをなだめたり、すかしたり。

土曜の朝から、斜め下を見て、沈黙し、ぐずぐずと泣いて
「補習校に行きたくない」と言ってるデニス。最終日も、風邪で最悪の状況らしい。

「這ってでも行ってこい!」とレイ。
どこまでも昭和な父だ。あんたは星一徹か?

母が日本から来ているときなんて、「そんなに学校に行きたくないって、デニスがお母さんを責めるのなら
もうやめてしまいなさい!婆ちゃんと日本語でしゃべらんでもいいからっ」と横からキレたこともある。

レイからは、母子そろって「ここで日本語補習校を卒業できなかったらルーザーになる。きっと大学だって
就職だって、すぐにあきらめるような人間になる。Accomplish(成しとげる)させるんだ。絶対に」
と説教され。

私が「もう、お母さんも疲れた。やめようか?」とデニスに言えば、
「せっかくここまでがんばってきたんだから、お母さん、あと少しだけ頑張ろうよ」とデニスのほうから
励まされたこともある。

その補習校も今日で最後。

学校までの道のりも最後なのだと思うと、ドライブするハンドルになんとなく力がこもった。

学ぶことももちろん大切だったけど、うちの親子にとっては、
最後まで通うというものすごく低いハードルだった。

ほかの人にとってはそんなの低いハードルかもしれないが、私たちにとっては、
通うということこそが、馬が飛び越えるハードルよりも、もっと高くて、
人間では飛び越えられないハードルの高さだった。

それをよじ登りながら、ようやく飛び越えてきた。

先生たちにも、たくさんお世話になった。

そして私の愚痴を聞いてくれた校長先生や教頭先生にも感謝。

「モンスターベイリーが来ましたよ」と言いながら駆け込んだ、教務室も今日で最後。

「いよいよモンスターベイリー卒業します。お世話になりました」と言うと、
「大丈夫。あなたが卒業しても、また別のモンスターがやってきますよ」と笑顔でこたえてくれた。

図書アシスタントの仕事では、まるで仕事のように汗をかきながら
たくさんの本をスキャンして片づけた。

クラス委員の仕事では、ヤンさんや愛ちゃんという相棒に頼ってばかりいた。

放課後クラブでは、アフリカンドラムの先生デズを招いて、私もドラムを子供たちと一緒に
たたいて楽しんだ。

長かったようで短かった7年間。

デニスもきっとたくさんのことを学んでくれたと思う。

明日はいよいよ卒業式。涙がでるだろうから、ハンカチ20枚くらい用意しておかなくちゃー。


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