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サマーキャンプのカウンセラーの言うことを聞かないデニス

デニスの年齢になると、さすがにサマーキャンプに参加している子も少ないらしく、8年生にあがる子でアフターキャンプにいるのはデニス一人らしい。いつもリーダー的存在だとカウンセラーに思われてしまうのか、デニスだけが叱られるらしい。

ある日、カウンセラーが「デニスが僕らの言うことを聞かないんだ。片づけろって言っても4度も無視したんだよ今日は」と言う。カウンセラーたちもまだ16歳くらいの高校生。そろそろ自我の目ざめている中学生が、まだまだ大人になり切っていない高校生の言いなりになるはずがないのだ。「わかった、デニスに言い聞かせてなんとかするわ。報告してくれてありがとう」とカウンセラーに笑いかけた。

レイもいるところで事情を説明。デニスによると、小さな男の子が散らかしたカードを片付けろと、カウンセラーたちはそれを知ってか知らずか、デニスを叱ったのだという。デニスは、「カウンセラーだって、まだまだ子供で、自分らに子供もいない若さなんだから子供をコントロールする術なんてないんだよ」と一人前な口をきいている。レイは、「アフターキャンプに同い年の友達はいないのか?」デニスは首を横にふる。「だったらアフターキャンプへは行かなくていいから。学校から歩いてもどってきなさい」

すぐさまレイに「徒歩で帰宅してよろしい」の許可証をわたし、サインをさせた。

そしてデニスは初めて学校から徒歩で帰った。日本では、小学生から徒歩で学校へ通ってたけど、やっぱりうちの近所だとドキドキする。怖い事件に巻き込まれるってこともだけど、黒人ってだけで警官から射殺されてる事件も多いから。守ってくれるべき警官から撃たれることのほうがもっと怖い。助けを求めていて間違って殺されてる黒人もいたりするし。いったい誰に助けてもらえばいいのだろうか?

家の近所では、去年、強盗が空き家に空き巣に入っていたところを、リタイアした警官が不審者に気づいて「何をしてるんだ」と声をかけたところ、拳銃で撃たれたこともある。だから警官も自分を守るために撃つのだろうけど。いろいろなストレスがたまってて、丸腰の黒人を撃ちまくってる警官も少なくないと思う。

あと、さすがに娘たちは徒歩で帰ることは許さなかった。まだまだ車に強引にのせられそうになったって女の子たちの証言が多発しているエリアだし。デニスには娘たちを守れるほどの力はないだろうし。やはり小さな女の子が歩きまわるのには、危なすぎる。あぁ~子供だけであちこちに行ける、安全な日本がなつかしく、うらやましい。。。

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