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童話と現実のはざまに悩む子供たち

エリカによって日本にいる婆ちゃんへ
リクエストされていたプリンセスの本が数冊やってきた。

レイが日本出張に行ってきたので、その際
ホテルまで送ってもらったのだ。

私の本のイメージでは、
ディズニーのシンデレラや白雪姫を
そのまま日本語に翻訳したものだったのだが。

さすが私の母。

ポプラ社さんの、こてこて日本オリジナルな
地味な絵のやつがやってきた。

それでも子供たちは興味津々。

白雪姫が小人たちの家の前にやってきたシーンにて。
アヤが、「これはなに?」
と指差す。

しいたけっぽい、
マシュルーム。

ついつい酔っ払ってるわけでもないのに
余計なことを口にしてしまうオヤジマミーなワシ。

「これはさ、しいたけみたいに見えるけど、
多分マシュルームなのよ。
で、マシュルームの中にはマジックマシュルームってのも
あってね」

真剣にうなずく、子供ら3人。

「それを食べたら、笑いが止まらなくなって
死んじゃう人もいるんだよ。
だから絶対にマジックマシュルームは(やっちゃ)

もとい、食べちゃダメ」

ドラッグ否定は、小さい頃からの刷り込みが肝心なのじゃ。

どんどん話が進んで、白雪姫が終わる。

「マミーもっと読んでぇ~」

プリンセス好きのエリカが促す。
目をまん丸に見開いて、9時半すぎてるってのに
ランランと輝いている。

これじゃーかえって興奮して寝られんやないか。

「じゃーこれで最後だよ」
「オーケー」三人が口をそろえる。

白雪姫でもそうだったのだが、
シンデレラの冒頭で、本当のマミーが死んでしまう。
しかもシンデレラではダッドまで死んでしまった。

デニスが、
「マミーとダッドも死んじゃうの?」と、
半泣き。

「大丈夫よ。あんたたちが大きくなるまで
マミーとダッドは絶対に死なないから」

「本当に?」

ちょっと疑いの眼差しをむけるデニス。

「このお話は、昔の話なの。昔の人は、あまり長く
生きられなかったのよ。

それは、ドクターが少なかったし。
技術もまだ進んでいなかったし。
お薬もいいものがなかったの。

今は医療が発達しているし、薬のレベルも上がっているから
そうそう人間は死なないのだよ」とリアルな説明。

「わかった」
デニスが納得。

魔法使いのおばあさんの魔法で馬車に乗った
シンデレラがお城へ向かうシーンにて。

エリカから質問。

さすがアメリカンキッズ、質問が多いね。

「マミー、どうして婆ちゃんは馬車に乗って
お城に行かないの?」

「留守番してるんじゃない?」

「留守番か」ちょっとだけ納得するエリカ。

「婆ちゃんがダンスパーティーに行っても、疲れるだけ
だから。家でゆっくりしてるのよ。
ダンスパーティーってのは、

社交ダンスを習ってる爺さん婆さん以外、
たいてい若い人たちが行くものだからさ」

「えぇ~っ、でもエリカちゃん小さいから、
一人でダンスパーティーに行けないもん」

「だったら婆ちゃんがついてきてくれるんじゃない?」

「わかった」

強引なこじつけだが。

「ついでに言っておくと、
シンデレラは、12時が門限ってことになってるけど、
うちは厳しくするからね。

ティーンエイジャーになっても、
6時が基本になるから、覚えておいてよ」

「はい!」
元気に返事をする3人。

マジで忘れるなよ!

「今日は二人のプリンセスのお話を読んだけど、
美人ばかりが王子様をゲットできるわけじゃないよ。

って、(アレジと結婚した後藤久美子ほかが頭をよぎる)

たしかに、美人は王子様を簡単にゲットできるかも
しれない。

でも、これからの時代は、
美貌だけが武器ではないからね。
(ミスユニバースで優勝した森理世さんが頭をよぎる)

美人で頭もいい人がたくさんいるんだから。
女の子は勉強をがんばるように!

デニスは、男の子だし、いろんなお仕事しなくちゃ
ならないから。
頭よくならないとダメだろうけど。

これからの女の子は、男の人にたよってばかりじゃなくて
自立してなきゃダメなのよ。

こんな風に、王子様が養ってくれるなんて思ってたら
大間違いだからね」

と白い馬に乗った王子様が、
自分を迎えにきてくれると信じ込まないように
エリカとアヤに喝!を入れておいた。

あぁ~有意義な童話の朗読であった。

無事に2冊を読み終え、
デニスとエリカが就寝。

アヤはゴロゴロしていたが、
「マミーちょっとコンピューター取ってくるから」
と、ベッドルームを出た。

静かなので、寝ているようだ。

しかし白雪姫も、私たちが子供のころは
口づけで目をさましたはずだったのに。

ほっぺにキスってことになっていた。

きっと性的にめざめるのが早くなりすぎるからってことか?

そんなしょーもないくらい小さな物語の変更をしても、
若い頃から口づけするやつは口づけすると思うのだが。

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Comment
ほのぼのいいねー!
子供の感性って本当に面白いですよね。

うちは、この前「ぐりとぐら」を読んでるときにありました。
ぐりぐらが、巨大たまごをなんとか割って、他の材料と混ぜて焼いちゃうってところで、「ぎょえーっ!」って悲鳴をあげるので、何かと思えば、
「えーっ、混ぜて焼いちゃうの?可哀想ー」

???

どうやらうちは、アレルギーのせいで卵を割ってお菓子なんてつくったことがないので、卵からチキンとかへびとかそういうのがでてくると思ってたようで。

そんなホットケーキ、フィリピンの孵化したゆで卵じゃあるまいし、子供の本にでてこないよと言いたかったけど、いいませんでした。

それにしても、半分酔って、本読んでません(笑)?
子達への回答が、しらふとは思えませんよー!
私も楽しい時間でした~。(笑)

弘恵さんの子供たちに対する説明が、
普通のマミィと違っていい!(笑)
そこをきちんと聞いている、かわいい子供たち。
デニスくんが涙ぐんだり、
エリカちゃんがダンスパーティの心配したり、
子供たち、とぉ~ってもかわいいですね!
最終的に「いい男・女をゲットする方法」みたいになってますけど・・ (笑)

あ~。
ちっちゃい三人が「はい!」って返事したり、あれこれ質問したり。
想像するとかわいすぎます。

弘恵さんのお子様たちだから、結構遊び好きになるのかしら?
門限守りますかね~。(笑)


弘恵さんちのかわいい子供たち。
想像するだけで顔がにやけます~。
大笑いです!上の方も仰っていますが、弘恵さん、しらふでしたか?(笑)
対するお子様達の様子もおかしくて、弘恵隊長さんと小さな兵隊さん達って感じでした。六時門限に「はい!」だなんて、可愛らしい。
本当にヒロエさんうけます!
真剣に三人が聞いてると思うとまたかわいいからうけちゃうけど、私もヒロエさんみたいなマミィになりたいわ(笑)
三人がティーンになった頃はどんな会話をするのか楽しみ(*^_^*)「Whatever(-.-)y」jなんて言わない子達になって欲しいな!!
ヤクザな・・・
>子供の感性って本当に面白いですよね。

うちは、この前「ぐりとぐら」を読んでるときにありました。
ぐりぐらが、巨大たまごをなんとか割って、他の材料と混ぜて焼いちゃうってところで、「ぎょえーっ!」って悲鳴をあげるので、何かと思えば、
「えーっ、混ぜて焼いちゃうの?可哀想ー」

>mieko | URL | 2007/12/05/Wed 12:54 [EDIT]
まじ、しらふでした。ワシってしらふでもイケルなーって自画自賛。

>私も楽しい時間でした~。(笑)
>最終的に「いい男・女をゲットする方法」みたいになってますけど・・ (笑)
>松 | URL | 2007/12/05/Wed 16:59 [EDIT]

あれ?童話って、そういうことを教えているのでは???ありませんでしたか・・・。

ピノキオとか、嘘をついたらダメとか。
なのでシンデレラは、きっといい男をゲットする方法みたいな。
ワシの思い違いだったかな。

>弘恵さん、しらふでしたか?(笑)
>弘恵隊長さんと小さな兵隊さん達って感じでした。
>ss | URL | 2007/12/05/Wed 20:45 [EDIT]

しらふでしゅ。
兵隊ってのが、いえてるかも。私は隊長にはなれそうにないけど。

>私もヒロエさんみたいなマミィになりたいわ(笑)
>ゆき | URL | 2007/12/06/Thu 10:34 [EDIT]
私のようなマミーになったら、ヤバイっす。怒るとヤクザしゃべりだもの。
デニスもこのまま組の者になれたりして。初のミックス、ヤクザイシ?

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