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初めてキリスト教でのお葬式

レイの叔母ジャネットが57歳という若さで他界。

私は、キリスト教でお葬式というものに初めて出席することとなった。

結婚式で教会へ来ることは何度もあったけど、
お葬式で教会だと、かなり気分がちがう。

飾っている花も十字架にアレンジされていたり、
ハート型だったり。

華々しく開かないようにか、透明のラッピングして
小さくつぼみの状態にしていたりする。

弔問客を見渡せば、

親戚や友人ら、アジア系の私を除いたらすべてアフリカンアメリカン。
牧師さんもオルガニストも。

前の日の通夜(英語ではa wakeという)では、青いドレスに帽子をかぶって
派手な格好をしていた婆ちゃんがいた。

通夜だからかな?って思ってたんだけど。

次の日の葬式で、
ほとんどの人が黒いスーツやドレスを身に着けている中、
その婆ちゃんは、やはり青い帽子を被っていた。

ジャネットのベストフレンドは前に出て
別れの言葉を告げたが、
彼女も赤いドレス。

金のアクセサリーつけてたりする人も普通にいる。

???

バッグやアクセサリーに金の金具がついてたら悪いかななんて、
気をつかっていた私は何だったのだろう。

挨拶する時は、明るかった親族も、やはり友人が語った
ジャネットの最後の言葉を聴いているうちに静かに泣いていた。

「あなたが部屋にいたら、死ぬことができない。
あなたが生きている世界へ私を引き止めるから。

だから部屋から出て行ってもらえないかしら?

私は、あっちの世界に先に行って、あなたが来るときには、
ご馳走を用意して待っているからね」

私も最後まで気丈だったジャネットの姿が
よみがえり、こらえきれなくなって泣いた。

危篤に陥る一週間前に家族でコネチカットの病院に入院していた
ジャネットに会いに行ったが、
元気そうだったからまた会えるって思っていた。

ジャネットは若いころから新聞社に勤めていたのだけど、
リストラされ、ようやく再就職が決まった直後の死。

「今度の会社では私が所長になるのよ」って、楽しそうに
言ってたのにな。

自分の「死」って、いつやって来るのか
当人にもわからないのだ。

お葬式では、歌を歌うために
小冊子が配られた。

ジャネット姉のドロシー叔母さんのソロもある。

体格のよい叔母なのだが、歌もうまい。
声量がものすごく、オペラ歌手森公美子も真っ青になるくらいの
バイブレーション。

これって親族に歌の下手な人しかいなかったら、
儀式が成立しないなぁ~なんて思った。

そして牧師さんの話は、長~~~い。

ささやくような声だったり、突然にシャウトしたり。

単調なリズムで厳かに
日本のお坊さんがやってくれる
読経とは、かなり違う。

教会での式が終わり、
霊柩車で棺をお墓へ。

青い芝に囲まれた高い丘の上。

ここでも歌を歌った。

そして白い棺は、四角く彫られた穴へ納められた。

ちゃんと業者の人がいて。
専用の器具をつかって棺をゆっくりと下ろす。

若いロシア系っぽい兄さん二人。
ベテランなのか、かなり筋肉質だ。

葬儀屋さんの仕事って本当に大変だろうし、
こうして人の死に直面する機会に同行するってことも精神力もいるだろうから、
尊敬する。

葬儀が始まったのは10時、終わったのは午後1時すぎ。

火葬はしないのだけど、やはり埋葬って同じくらいの
時間がかかる。

葬儀の後は、レイの実家に親戚一同集まって
ジャマイカンの料理とラムにウォッカやワインなどの
酒がふるまわれた。

夜11時くらいまで宴は続いた。

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