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やっぱり遊ばせたくない子もいるなぁ~

隣のエリスと子供たちを遊ばせていたら、
庭を隔てた向こう側の子供たち
ダニエルとデービッドも遊びに来たいと言い出した。

エリスが柵越しに話している。

「こっちに遊びにおいでよ」とエリス。

こらぁ~誰が勝手に呼んどるんじゃい~!おどれぇ~、面倒見るのワシやん。

「エリス、ちょっとこっちへ来て」エリスを呼び寄せた。

「あんたの面倒は気心しれてる仲だから見るけど、
私は向かいの男の子たちの面倒まで
見きれません。だから、誘わないでね」と、エリスにきっぱり言った。

「OK。わかった」とエリス。それでデニスとしばらく遊んでいたのだが、
ダニエルはしつこく「僕も遊びたい」と声をあげていた。

遊びたいのはわかる、しかし、
ご近所の子供たちを集めてると、このままでは家が託児所になってしまう。
自分の子3人見てるだけでも大変だってのに。

しかもラテン系の親ってかなり強引なノリの人もいる。ダニエルのママは、
引っ越してきた当初、柵がこわれていたところを、
「柵をつけないでおいてほしい」ってお願いした人だ。

自由に行き来させたいからだと言い放った。

自由に?私は、彼女には家の子を預ける勇気がなかった。

この距離感のないラテン系なご近所づきあいに、たまに疲れることもあるので、
今は、柵をつけておいてよかったって思っている。

エリスの家からも
「柵にドアをつけて、もっと子供たちが行き来しやすいようにしよう」なんて
提案してきてるし。

ラテンの人たちって、人類皆兄弟なのだ。

アメリカって、勝手に子供同士だけで遊ばせてよい環境じゃなく、必ず大人が
監視してなくちゃならない。

日本の環境とは違うから、大人の責任って重いのだ。
ラテンの人たちは、アメリカに渡ってきていても、自分の国とは違うのだと
理解してない人が多い。

周囲がラテン系ばかりなので、環境が違うってことに気づかないのだ。

子供が外で自由に遊べれば、それでいいって思っている。

預ける方はいいけど、預けられた方は大変。
責任問題なんだからさぁ~。

数分後、晩御飯の料理をしていると、

「ハ~イ」と裏庭で女性の声。

出てみると、向こう側のマミー。ラテンの若いママで、いつもバスのお迎えも
遅れてルーズ、悪い人じゃないんだけど、私はちょっと苦手なママ。

「ダニエルが遊びたいっていうから、連れてきちゃった」
「遊ぶのはいいけど、私一人だと面倒見きれないから、ちゃんと親がついてるなら
いいけど」と、きっぱり言った。

マジではっきり言わないと、ラテンの親って子供を人に気兼ねなく(気兼ねしろよ!)
預けていく人が多いからね。

ってか、
あなた正面玄関から声かけないで、裏庭に入ってきてるし。。。
不法侵入ですぜ、マジな話。

「もちろん、私がここで見てるから」とママ。
「だったら、思う存分に遊ばせて」と、家の庭で遊んでいた。
ちゃんと監視するのかなーって半信半疑だったけどさ。

しばらくしたら、デービッドは家へ帰って
お父さんが車でやってきてダニエルを監視していた。

親がちゃんと監視しているか、私は家の中から監視してなきゃならん。

「ダニエルが楽しく遊んでたから、置いて帰っちゃったんだ」なんて、親が
後ろ頭をかきながら、日が暮れてから迎えに来る可能性もある。

そのうち外が静かになった。子供たちが家路についたようだ。

あ、でもちょっと待ってエリスは?

勝手に帰ったので、家まで行ってみた。

「カティー(エリスのママ)、エリスは?勝手に帰っちゃったから。帰るときには
声をかけてねって言ってるんだけど。親にちゃんと送り届けないと心配だから」
「私が迎えに行ったの」

「あ、そう。だったらいいんだけど」

「家の前にバンがとまってて、男が子供たちを見てたのよ」

「あ、それはダニエルのお父さんよ」

「え?」

エリスのクラスメートで、エリスが勝手に誘っていたなどという話の顛末を説明。

「わかったわ。一人で面倒見るのは大変だものねぇ~」とカティー。

とはいえ、一度遊ばせてしまったら、またダニエルたちが遊びに来るのかと思うと、
ちょっとばかし気が重いのであった。

子供の頃は、「あの子と遊んじゃダメ」なんて母に言われると、ムカついてたけど、今は
親の気持ちがよぉ~~~くわかります。

<NY1page.comより>

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